News & Topics 鮫川校の活動

にっこり 大豆の脱粒(だつりゅう)を行いました

 11月13日(火)、1年生は大豆の脱粒作業を行いました。

 今回も、鮫川村在住の鈴木寛重様にご指導いただきながら、伝統的な農具を用いた手作業による脱粒を体験しました。鈴木様に加え、本日は鮫川村地域おこし協力隊の永沼ちひろさんにもご協力いただきながら作業を進めました。

 10月25日(木)の刈取り以降、鮫川校の駐輪場につるされ、天日干しにされた大豆たちは、その状態もよく、すでにいくつか粒が落ち始めている状況でした(下写真10月25日)。 

  

 

 生徒たちは、竹竿からはずされた大豆をブルーシートの上に持ち込み、木の棒で茎ごと叩いていきます。その衝撃で大豆が「さや」からはじけ出ます。はじけ出た大豆をみんなで拾い集めます。叩くたびにおもしろいように大豆が「さや」から飛び出るので、生徒たちの歓声が止みません(下写真)。

  

 

 はじけ出た大豆たちは、一度カゴに集められます。しかしこの状態では、まだ土や枯れ葉などの異物が混じっています。そこで登場するのが、鈴木様所有の「唐箕(とうみ)」です。この「唐箕(とうみ)」は、江戸時代後期の農機具として歴史の教科書にも紹介される道具です(下写真)。大豆を入れ、ハンドルを回すと風の力で大豆とそうでないものがうまく分けられていきます。生徒たちは「もっとゆっくり回すといいよ」とか「もう一回、回してみよう」といった声をかけ合いながら、選別作業を進めていきました。

   

 大いに盛り上がった脱粒作業の後は、乾燥、選別を経て、いよいよ加工作業へと進んでいきます。小欄でもその様子をお知らせしたいと思います。

 春からさまざまな形でご指導、ご支援いただいた鈴木様ですが、大豆の栽培について教えていただくのは今日が最後となります。収穫した大豆の加工や、これまで学習してきたことのまとめを通して、少しでも鈴木様にご恩返しができれば、と考えています。半年以上にわたりご指導いただきました鈴木様に、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。