News & Topics 鮫川校の活動

性に関する講話を開催しました

 7月17日(火)、性に関する講話を開催しました。

 福島県では10代の人工妊娠中絶の割合が全国14位(平成28年度)と、ここ10年で一度も全国平均を下回ったことがありません。そのため鮫川校でも、例年保健師等専門的な立場の方々から、このことに関する講話をいただいています。

 今年はこのテーマについてより一層身近に感じて欲しい、そしてこれまで以上にじっくりと自他の性に向き合ってほしいと考え、高校の理科の教員として、管理職として性教育に熱心に取り組んでいらっしゃる、高橋幸市郡山萌世高等学校副校長を講師に迎え、「高校の教員だからこそ伝えられること、伝えたいこと」についてお話をしていただきました。

 

 「性という字は、心という意味のりっしんべんに生きると書きます。性教育とは、『心と心で理解し合って生きていく』教育のことです」
 「性は生であり、自分の生き方そのもののことです」
 「性を通して、人としての生き方やコミュニケーションスキルを学ぶことが大切です」
 

という高橋先生のお話を、生徒たちは熱心にメモをとりながら聴いていました。その様子からは、ひとりひとりが性についての考えを深めていることが見て取れました。 

  

  

 講話の後半では、コップに入った水を相互に交換する、そしてその行為を不特定多数の人と繰り返す、という演習が行われました。これは、性感染症が広がっていく過程を疑似的に体験するもので、演習後に試薬を注いだコップのほとんどが赤く染まる様子を目の当たりにした生徒たちは、感染症の怖さ、病気を受け取らない、移さないことの大切さについて理解を深めていました。 

  

 

 高橋先生から「自分を大切にし、相手への思いやりを持って、責任ある行動をとってほしい」というメッセージを受け取った生徒たちは、「命の大切さについて学ぶことができ、無責任な行動はしないようにしたいと思った」「自分を大切にすることで相手も大切にできる人になりたい」等の感想をふりかえり用紙に記していました。

 お忙しいところ、鮫川校の生徒のために貴重なお話をしていただきました高橋先生に、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。