News & Topics 鮫川校の活動

2018年5月の記事一覧

グループ いじめ防止に向けた校内研修を実施しました。

 第一学期中間考査の中日である5月24日(木)の午後、県教育センター教育相談チームの遠藤潤指導主事を講師に迎え、いじめの未然防止と人間関係作りに関する校内研修を実施しました。

 冒頭、遠藤指導主事からは、時代の移り変わりに伴う生徒や保護者、社会の変化と教員に求められる対応について話がありました。特に、一世帯あたりの人数が減少している現代においては、子どもが家庭内で学ぶ(体験する)ことのできる対人関係のパターンも少なくなっている、という話は、大変興味深いものでした。

  

 

 「どのようなケースがいじめに該当するのか」を考える時間では、遠藤指導主事が用意してくださった複数の事例について、参加者が各自の考えを述べ合いました。事例の中には、「このようなこともいじめになってしまうのか」という声が漏れるようなものもあり、社会通念状のいじめと法律上のいじめの違いに戸惑う参加者の姿が多く見られました。 

  

 

 研修の後半では、「いじめを防止するための関係性作り」に関する演習が行われました。参加者は他者との関わり方の基本やソーシャルスキルを高めるための取組例について、体験を通して学びました。

 

 その1 【3通りの反応】 友達から声をかけられて・・・

   ①無視
  ②首だけ横を向いて          
  ③体ごと相手に向けて

 

  その2 【どうぞ・ありがとう】 プリントを友達に渡すとき・・・

  ①(顔も見ないで片手で)ほらよ     
   ②(仕返しだ!)ほらよ          
   ③険悪~ 
   ④(にっこり両手で)はい、どうぞ
  ⑤(こちらからも)はい、どうぞ
  ⑥いい気持ちだね
 
   その3 【コロコロトーク】 止まったマスの指示に従います。
  「いじめ防止講話」の講師、二瓶重和先生作成のシート 
  「1、2、3・・・ここだよ、ここ」
  「『今までに行った一番遠い所』は・・・、スペインです」(自己開示と賞賛体験)

  

  講師からのまとめの言葉 「いじめ防止の基本は、『よい人間関係』です」

  

 鮫川校には、過去に同級生等から嫌なことをされたり言われたりして傷ついた経験のある生徒が複数在籍しています。それらの生徒が、この鮫川校で新しい人間関係を形成することができるよう、また、全校生が他者の存在を尊重し、適切な関わり方(関わる技能)で他者とコミュニケーションを取ることができるよう、今後も継続的に指導・支援していきたいと思います。そしてそのためにも、鮫川校の教職員はこれからも学び続ける集団でありたいと思っています。