News&Topics 鮫川校の活動
「未来の福島県知事選挙」を実施しました
3月16日(金)、鮫川校では「未来の福島県知事」を決める模擬選挙が行われました。これは福島県選挙管理委員会が手がけている事業の一つで、県内の他の高校でも行なわれているものです。選挙権年齢が18歳に引き下げられたことを受けて、高校生にも主権者として考え、行動することが今まで以上に求められるようになりました。そこで鮫川校でも生徒の主権者としての資質を育みたいと考え、本日の模擬選挙を実施することにしました。
今回の模擬選挙では、最初に「福島県知事候補」の役を務める二人の大学生から選挙演説をしてもらいました。いずれの候補も自身の政策の柱を明確にするとともに、身振り手振りを交えながら生徒たちに持論を熱く語りかけてくださいました。その演説を聞いた生徒からは「専門教育を充実させるという政策は、子どもたちの多様な可能性を狭めることにつながらないか」という質問が出されるなど、この場を設定した教員も驚くほどの活発なやりとりが「候補者」と「有権者」の間で繰り広げられました。
↑立候補者のお二人。どちらも堂々としたすばらしい演説でした。
二人の候補者の演説を聞いた後、生徒たちはその内容やマニフェストを手がかりに、模擬投票を行いました。投票箱や記載台も、実際の選挙で使われているものを準備していただきました。
↑(左)記載台で投票用紙に書き込みます。
↑(中央)投票。投票用紙は、二つに折りたたんでも元に戻る素材が使われていることを教えていただきました。
↑(右)受付や立会人など、投票事務も生徒が体験しました。
最後に開票を行い、「未来の福島県知事」を決定しました。その後、投票箱のしくみなども教えていただきました。
↑(左)投票事務係生徒から開票事務係生徒へ、投票箱を届けました。
↑(右)開票。全生徒で作業を見守りました。
現二年生はまもなく投票の権利を得ます。今日の経験をふまえ、それぞれが適切な選択のできる主権者に育っていってほしいと思います。
合格発表!
正午に合格者一覧が正面玄関の窓ガラスに張り出されると、受験生たちからは一斉に喜びの声が上がりました。保護者と抱き合う子、涙ぐむ子など、それぞれの方法で喜びを表現していました。
野球部とバドミントン部の「先輩」たちは、今後後輩となる受験生たちに「合格おめでとう!」と声をかけるとともに、手作りのチラシを配るなどして部活動への入部を勧めていました。下の写真はその時の様子です。
↑野球部は部活動紹介のチラシを作成しました。チラシは校内にも掲示しています。
↑バドミントン部は明るく声かけを行いました。
3月28日(水)には新入生オリエンテーション(説明会)が行われます。合格された皆さんには、喜びをかみしめつつも、4月から始まる高校生活の準備を今から一つ一つしっかりと進めていってほしいと思います。
大豆活動の集大成です
本日3月7日(水)は、一年生にとって一年間の努力が実った日となりました。
小欄でもお伝えしてきました第一学年の「大豆栽培・加工体験学習」が本日ついにグランドフィナーレを迎え、「鮫校大豆」たちは立派な豆菓子へと変身を遂げました。
完成品。家庭科教諭の指導のもと、
素敵なラッピングが施されています。
本日の加工作業に至るまで、一年生は複数回にわたって大豆の選別を行ってきました。
(左)昨年11月、収穫直後の大豆。粒も不揃いで黒ずんだものやしなびたものも混ざっています。
(右)選別されたもの。大粒で色艶の良いものを残しました。すべて手作業で選別しました
家庭科室での加工作業はにぎやかなものとなりました。大量の大豆を煎るのにフライパンでは効率が悪いということで、今回はオーブンを使って炒り豆を作りました。途中、火の通りが均一になるように、焼き色にむらが生じないように、生徒たちは何度も大豆を転がしたり、「先生、豆焼けたでしょうか?」と心配そうにオーブンの中をのぞき込んだりしていました。
炒り豆に砂糖をからめるため、砂糖水をフライパンで加熱して沸騰させる工程でも、生徒たちは「先生、砂糖が(粘りが出て)糸を引くってこれでいいんですか?」と何度も確認しながら、慎重に作業を進めていました。
(左)オーブンで炒る作業。
(右)砂糖をからめる工程の説明を受けています。
最後は皆でラッピングして完成です。
一年間、土作りから種蒔き、雑草取りなど、手間をかけて育ててきたおかげで、今日の豆菓子は市販のものとはひと味もふた味も違った、最高の味となりました。生徒たちも「おいしい」「結構香ばしいよね」と感想を漏らしていました。
鮫川村について、村の特産である大豆を通して理解を深めようという趣旨で取り組んできた「大豆栽培・加工体験学習」。ご自身の畑の一部を気持ちよく貸してくださった地権者の方や、献上米作りでお忙しい中、折々に技術指導を頂いた地元鮫川村の農業、鈴木寛重様をはじめ、多くの方々のお力添えのお陰で、今年も無事大団円を迎えることができました。この場をお借りして御礼申し上げます。来年度の「大豆栽培・加工体験学習」につきましても、追って小欄でご報告できればと思いますので、どうぞご期待ください。
3年生最後のLHR
昨日の表彰式で授与された各賞状が保護者の方々に披露された後、担任手作りの「思い出のデジタル写真集」が上映されました。生徒はもちろん、保護者の方々からも感嘆の声があがるなど、最後のLHRに似つかわしい空気が教室を包みました。
LHRの終わりには、担任を2年間にわたり支え続けた副担任から3年間の思いが、担任からは「これまではいろいろな人に支えられてきたけれど、これからは誰かを支えられる人になってほしい」というラストメッセージが12名に伝えられました。メッセージを伝え終えてほっとした担任と副担任に対し、生徒からは大きな花束が贈られました。
花束の贈呈と記念写真の撮影をもって、平成27年4月に修明高等学校鮫川校全日制の課程普通科に入学を許可された12名の高校生活が幕を下ろしました。
卒業式
卒業式での生徒たちの姿をお伝えします。
卒業証書授与の様子。いつにもまして真剣な表情で臨んでいました。
12名勢揃い。
前生徒会長の答辞です。
鮫川校は、「鮫川校振興会」を通じて、鮫川村より多大なるご支援をいただいております。その支援は、通学費の補助から各種行事の開催費用の助成まで多岐にわたっています。今回の卒業式に際しましても、同振興会より卒業生に対し記念品が贈られました。
大樂勝弘鮫川校振興会会長(鮫川村長)より代表生徒に記念品の目録が手渡されました。
最後の校歌斉唱です。
式の後の教室では、最後の別れを惜しむように歓談したり、写真を取り合ったりする生徒の姿が見られました。部活動の後輩から、贈り物や寄せ書きを送られた者もいました。
最後のLHRを終えた12名の卒業生たちは、皆笑顔で、通いなれた学び舎を後にしていきました。
今回の卒業式に際しまして、県議会議員の宮川政夫様をはじめ、多くの皆様方にご臨席を賜りました。また、祝電も多数頂戴いたしました。この場をお借りして御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
卒業式前夜
学級担任から12名の卒業生に向けた最後のメッセージが、黒板に記されていました。
天気予報は午後から晴れ。気温も高め。
高校生活最後の1日が、すてきな日になりますように。
表彰式、同窓会入会式が執り行われました
表彰式では、鷺野谷弘行同窓会長より、成績、生活両面で優秀な結果を残した生徒に「山峡(やまかい)賞」が、校長より「精勤賞」「生徒会功労賞」「ホームルーム功労賞」「学校活動功労賞」「成績優秀賞」がそれぞれの生徒に授与されました。同窓会入会式では、生徒の代表が「入会者宣誓」を行い、同窓会長より入会が許可されました。同窓会長からは、代表生徒に記念品が贈呈されました。
「たった12名の卒業生に、そんなに多くの賞を授与するの?」とお思いの方もいらっしゃるでしょうか?いえいえ、「12名だからこそ」それぞれに活躍の場(必然性?)がありました。12名全員が本当に一生懸命、自分の役目を全うしました。その功績を素直にたたえたい。ただそれだけのことです。それが我々鮫川校のスタッフの思いです。
卒業式の予行が行われました
当初は礼が揃わなかったり、歌声が小さかったりと、卒業式本番に向けて不安が感じられる面がありましたが、式当日の進行を担当する生徒指導主事の指導の元、次第にその不安も払拭され、予行の後半には凛々しい姿が見られるようになりました。
音楽の教員が本校との兼務のため不在である今日は、ピアノの伴奏を英語の教員がつとめました。生徒も教員も少ない鮫川校は、「協力」「連携」「自主」「自発」が日常です。
明日の天気予報は雨。最後の一日ぐらい、文字通り「晴れの日」になってほしいものです。
経験者研修Ⅱ、最後の研究授業
この日の授業は1年生対象の「コミュニケーション英語基礎」。
英語が苦手な生徒たちも、これまでに習ったことを総動員して、担当教員の質問に答えたり、仲間と課題に取り組んだりしていました。
自分で考え、仲間と考えたこの時間は、今回の単元の「まとめ」にふさわしい、「対話のある授業」となりました。
高校内企業説明会
2月21日(水)に1・2年生を対象とした、ハローワーク主催の高校内企業説明会が行われました。今回は保育分野から「さめがわこどもセンター」様、製造分野から「鮫川器機株式会社」様、介護分野から「特別養護老人ホーム ほたるの里」様にお越しいただき、企業概要や企業が求める人物像、高校在学中に取り組むべきこと等についてお話しいただきました。
今回の説明会では、ご説明いただいた担当の方が鮫川校の卒業生であったり、近年入社した鮫川校の卒業生の成長の様子をご紹介いただくなど、学校と地域企業様との繋がりの強さを感じることができました。各学年とも進級を控えたこの時期、特に2年生はあと半年で就職試験を迎えることからか、意識を高く持って積極的に質問する姿も見受けられました。以下は生徒の感想の一部です。
「将来働きたいと思っている分野の話を聞くことができ、大変参考になった」(1年女子)
「働くことの意義や、自分にあった仕事を選んだ方が長く続けられることを知ることができた」(1年男子)
「高校生のうちから、自分がどういう仕事に就きたいかをじっくり考えていきたい」(1年女子)
「仕事は大変なことが多いからこそ、やりがいがあるのだとわかった」(1年女子)
「今年はボランティアなど様々な体験をし、自分にあった仕事を見つけていきたい」(1年女子)
お忙しいところ、ご説明いただきました各企業の皆様、準備等で大変お世話になりましたハローワーク白河の皆様に心より御礼申し上げます。
さめがわこどもセンター 様
鮫川器機株式会社 様
ほたるの里 様
3学年登校日
今日の3年生は
1校時 卒業式の練習
2校時 式歌指導
3校時 「離転職防止講座」
4校時 「スーツ着こなしセミナー」
5・6校時「年金セミナー」
というハードなスケジュールでしたが、外部講師による各講話は、これから新社会人となる3年生にとって、非常に役立つ内容ばかりでした。
「離転職防止講話」
ハローワーク白河の大越様より、近年の離職率のグラフをもとに、離転職に伴うリスクやデメリットについて説明していただきました。特に入社1年目の離職率が最も高い、というお話を聞いた際には、生徒たちはその理由を考えるとともに、離職しないために今から自分にできる事についてに真剣に考えていました。
「スーツ着こなしセミナー」
スーツの量販店の方より、スーツの着こなしによる印象の違いや、場面別の注意点について分かりやすく教えていただきました。スーツには制服とは違った着方や注意点があることを知ることができ、生徒だけでなく教員にとっても良い勉強の機会となりました。
生徒2名が「モデル」になりました。
「年金セミナー」
日本年金機構の地域年金推進員であり、元県立高校の校長でもある佐藤国喜様より、年金制度ができた背景から制度の仕組み、受給できる年金の種類や金額まで詳しくご説明いただきました。怪我や病気の際に給付される年金があることや、年金受給の条件などに関するお話は、この4月から厚生年金を支払う生徒にとって、貴重な情報となりました。
お忙しい中ご来校いただき、ご講演下さいました講師の方々に心より御礼申し上げます。
式歌練習を行いました。
昨年までの卒業式では校歌のみが歌われ、それ以外の歌が歌わることはありませんでしたが、それを寂しく思った音楽担当の教員から、「今年は是非全校生で卒業にふさわしい歌を歌いましょう」「鮫校生なら立派に歌ってくれるはず」との声があがったため、3年生の旅立ちにふさわしい一曲を全校生で歌うことになりました。
最初で最後の全校生による式歌練習は、、感動的な歌声が底冷えのする体育館に響き渡る、すてきな時間となりました。
第2回進路ガイダンス実施
自分の進路希望をもとに小班に別れて先輩の話を聞いた1、2年生からは、発表後に活発な質問が寄せられました。質問された3年生は、自分自身が体験した道のりを精一杯の言葉で後輩たちに伝えていました。先輩の体験談をメモを取りながら聞く1、2年生の姿からは、進路に対する意識の高まりが感じられました。
今回のガイダンスは1、2年生にとってはもちろん、発表した3年生にとっても、自身の進路活動を振り返るとともに、4月からの新生活に対する意識を高める上で有意義な時間となりました。今後もこのような機会を継続して設定していきたいと思います。
インターンシップを実施しました
実習に臨んだ生徒たちは誰もが緊張した面持ちでしたが、実際の職場で様々な体験をさせていただいたことにより、進路選択に向け、多くのことを学ぶことができたようでした。
以下は生徒の感想の一部です。
「初めての体験ばかりだったが、会社の方の丁寧なご指導のおかげで、充実した実習になった」
「仕事のやりがいを感じることができた」
「あいさつや礼儀の大切さを改めて感じた」
2018年は2年生にとって「3年生への進級」そして「進路の実現」と、とても大切な1年となります。このインターンシップを通し、生徒たちはそれぞれの進路実現に向けて気持ちを新たにしていたようでした。
お忙しい中、生徒たちを受け入れ、ご指導くださいました各事業所の皆様に心から感謝申し上げます。
第3学期が始まりました
1月12日(金)、生徒たちのにぎやかな声が学校に戻ってきました。本日より鮫川校第3学期の始まりです。
始業式に先立って賞状伝達式が行われ、第59回ビジネス文書実務検定に合格した10名(2級2名、3級3名、3級部門合格1名、4級4名)に校長より賞状が手渡されました。
始業式後には大掃除、服装頭髪検査に引き続き、国数英理社の課題テストが実施されました。このテストは、冬休み中の課題をもとに出題されるテストです。生徒たちからは「課題自体にはしっかり取り組んだが、テストは時間が足りなかった」(2年男子)、「意外と解答を埋められた」(1年女子)などの声が聞かれました。
来週には2年生を対象としたインターンシップが、地元鮫川村をはじめとする県南地区の各企業のご協力の下行われます。再来週には3年生の学年末考査が実施されます。生徒の皆さんには、今年も鮫川校で大いに学び、大いに笑い、さまざまな経験を積んでいってほしいと思います。
(左)ビジネス文書検定合格!
(右)校長先生のお話「憧れられる鮫校生になろう」
(左)服装頭髪チェック
(右) 課題テストに挑む
3年荒井さん撮影「大掃除」
第二学期最終日、冬季休業期間へ
12月19日(火)、鮫川校は第二学期の最終日を迎えました。
この日はまず全校生で大掃除を行い、今年の汚れをすっきりと落としました。通常の清掃時に行っている床、机、黒板の掃除はもちろん、今回は窓ふきや校舎外の側溝の落ち葉あげまで、かじかむ手に息を吹きかけながら行いました。窓は最後に新聞紙で拭きあげ、つやを出すなどの工夫を皆で行いました。
終業式の前には、当Webサイトでも紹介した「第14回鮫川村アイディア料理コンテスト」や「平成29年度第56回税に関する高校生の作文」で活躍した生徒へ賞状の伝達が行われました。また「2017年度第2回実用英語検定試験」に合格した生徒(準2級1名を含む4名)には合格証が、県高体連の「新体力テスト」で総合評価Aを獲得した生徒には認定証がそれぞれ校長より手渡されました。
続いて行われた終業式では、安田校長より「鮫川村への感謝の気持ちを忘れないこと、そして可能な範囲でその気持ちを行動に移すこと」「他人の心の痛みが分かる生徒になってほしい」という二点について話がありました。
3週間に及ぶ冬季休業期間中には、通常の学校生活とは異なるさまざまな活動に取り組むことができます。この冬をどのように過ごし、次の一歩につなげていくか、生徒の皆さんには、後悔のない判断をしてほしいと願っています。
学校は来年1月12日(金)、第3学期を迎えます。まずは安全に、この3週間を過ごしてくれることを祈っています。
栄誉をたたえて表彰
校長先生のお話
各主任の先生からのお話
いじめ防止講話を実施しました
12月6日(水)、上級教育カウンセラーの二瓶重和様を講師にお招きして、「いじめ防止講話」を行いました。
例年はタイトルの通り、講師の方から「講話」をいただくこの時間ですが、今年は「いじめを受けた人はどのように感じるのか」を実感するために、「たまごの気持ち」というロールプレイを講話の中心に据えて行われました。生徒はグループ内で順番に「たまご」になり、「無視される」「意地悪な言葉をかけられる」「温かい言葉をかけられる」ことを体験し、その時の気持ちを振り返りました。以下は生徒の感想です。
「いじわるな言葉を使うと、言葉をかけた側にも、かけられた側にも、嫌な気持ちが残ってしまう」(2年男子)
「優しい言葉やうれしい言葉は、言葉をかける側とかけられる側どちらの心も温かくしてくれる」(1年女子)
振り返りの中で「温かい言葉をかけることは『偽善』ではないか」との疑問を呈した生徒に対し、二瓶先生は「そうかもしれないが、その行為を繰り返し行っていくうちに、それは『偽善』ではなく『善』に変わっていくと思う」と優しく、丁寧に応えてくださいました。二瓶先生のコメントを受け、この生徒は講話終了後の感想用紙に「とてもためになる時間でした。今後にうまく活用したいです」という一文を記していました。
これから友達や周りの人々と接する際に、多くの生徒が今回の活動や二瓶先生の言葉を思い出し、「相手が、そして自分がどのような気持ちになるか」を考えた言動をとってほしいと思います。
多忙な中、貴重なお話をしていただきました二瓶先生に改めて御礼申し上げます。
「ミラクルじゃんけん」で互いの緊張をほぐす
発表する生徒と二瓶先生
「たまごの気持ち」の活動
森林学習を行いました
12月5日(火)、1学年の生徒が鮫川村中心部の館山公園にて「森林学習」を行いました。この催しは、県の「県立学校における森林環境学習推進事業」として行われるもので、鮫川村の自然や産業についてより深く理解・体験することを目的に実施しているものです。
今回の講師は、大豆の栽培でもお世話になっている鮫川村在住の鈴木寛重さんです。鈴木さんは林業や村の歴史についても造詣が深い方で、今回も「なぜまっすぐに伸びた杉林が多く広がっているのか分かりますか?」と問いかけてくださったり、「丸いどんぐりがクヌギ、細長いほうはナラのですよ」など、実物を見たり取ったりしながら説明をしてくださったりと、生徒の理解に合わせたお話をしてくださいました。生徒たちも林の中を歩きながら、「(シラカバをみて)あの白い木は何というのですか」などと質問しながら、森林に対する理解を深めていました。
「森林学習」の終わりに鈴木さんは、「いつか家族や友達を鮫川に連れてきたとき、豊かな森や自然があることを、今度は君たち自身が教えてあげてほしい」という言葉を生徒に投げかけてくださいました。1年生諸君には鈴木さんの言葉を胸に、今後の学習に励んで欲しいと思います。
お忙しい中、講師をお勤め頂きました鈴木寛重さんに、改めて御礼申し上げます。
なお、鮫川校のウェブサイトでは、村の「豊かな森や自然」の一端を折に触れて紹介しております。今後も季節の移ろいや行事に合わせて紹介していきたいと思いますので、引き続きご覧いただければ幸いです。
講義を受ける生徒たち。奥の巨木はサクラ。
クヌギのどんぐりが落ちていました。
館山公園山頂にて。江戸時代の名が彫られた社が鎮座。
「手まめ館」にて解散。
校内マラソン大会を実施しました
11月24日(金)、日差しが柔らかく感じられる晩秋の一日に、恒例の校内マラソン大会を実施しました。
鮫川から棚倉へと至る県道25号線沿いの男子8㎞、女子4㎞のコースを、この日のために体育の時間を利用して練習を重ねてきた全校生が一気に駆け抜けました。
結果は、女子は芳賀さん(2年)が2連覇を達成し(23分30秒)、男子は関根君(1年)が初優勝(33分45秒)を飾りました。その後も誰一人欠けることなくゴールに飛び込み、全員が規定の時間内での帰還を果たしました。
タイムもさることながら、何よりうれしかったのは、先にゴールした生徒たちが次に帰ってくる生徒たちを迎えに行ったり、励ましながら並走したりしてくれたことです。大会全体を盛り上げつつ、他の生徒を気遣っていた生徒たちの姿勢は、感動的ですらありました。
来週、鮫川校は2学期の期末考査週間に入ります。ここしばらく走ることに向けていたエネルギーを、今度は勉強に切り替えて、こちらの面でも競い合ってほしいと思います。
今回の大会を実施するにあたり、棚倉警察署より道路使用の許可をいただきました。この場を借りて、御礼申し上げます。
スタート!
ゴールした生徒が伴走者を買って出ました。
ゴールで大会補助の仕事をする生徒も。
「高校生支援セミナー」を開催しました
11月22日(水)、社会保険労務士の牧野祐一様と福島民報社の市川純一様を講師に迎え、3年生を対象とした「高校生支援セミナー」が開催されました。
牧野様からは「働くときのルール」や「社会保障制度」についてお話をいただきました。特に通勤時の怪我の扱いや各種保険の内容や仕組み等については、3年生が来春からお世話になる企業の実際の求人票を用いながら、丁寧に説明していただきました。
市川様からは「18歳選挙権について」と題し、「若い世代が選挙に行くこと」「新聞を読んで世の中の動きを知ること」の重要性をお話しいただきました。多くの3年生が選挙権をすでに持っていることもあり、生徒は熱心に耳を傾けていました。
以下は生徒の感想の一部です。
「就職に向けて不安な気持ちでいたので、今日のセミナーはとても勉強になりました」
「働く上で知らないといけないことがたくさんあったので、話を聞けて良かったです」
「新聞を読んで、社会の流れを理解して選挙に行きたいと思いました」
3年生はあと3ヵ月と少しで社会人としての一歩を踏み出します。今日の講演を通して、働くにあたってのルールについて理解を深めた彼らは、来春に向けて気持ちを新たにしたようでした。
貴重な機会をいただきました社会保険労務士会様、福島民報社様に心より御礼申し上げます。