News & Topics 鮫川校の活動

News&Topics 鮫川校の活動

会議・研修 高校生支援セミナー

 11月13日(火)、社会保険労務士の塩澤龍造様、福島民報社の渡部育夫様を講師に迎え、3年生を対象とした高校生支援セミナーが開催されました。

 渡部様は、先に行われた福島県知事選挙やアメリカの中間選挙など、関連する新聞記事を用いながら、「若い世代が選挙に行くことの重要性」について丁寧にお話しくださいました。今年18歳となり、初めて選挙権を持った3年生は、渡部様のお話に熱心に耳を傾けていました。

 塩澤様からは、「知っておきたい仕事の知識」と題し、採用内定後でも場合によっては内定を取り消される可能性があることや、労働契約の成立に伴う権利・義務の発生、契約に違反した場合どうなるかなど、今後社会に出る上で知っておかなければならないことについて、詳しくお話しいただきました。その後の質疑応答では、何人もの生徒から有給休暇の取得等労働条件に関する質問が多数寄せられました。来春から新社会人となる3年生にとって、今回のセミナーは大変有意義な時間となりました。

 お忙しい中、ご講演いただきました塩澤様、渡部様にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。 

   

にっこり 大豆の脱粒(だつりゅう)を行いました

 11月13日(火)、1年生は大豆の脱粒作業を行いました。

 今回も、鮫川村在住の鈴木寛重様にご指導いただきながら、伝統的な農具を用いた手作業による脱粒を体験しました。鈴木様に加え、本日は鮫川村地域おこし協力隊の永沼ちひろさんにもご協力いただきながら作業を進めました。

 10月25日(木)の刈取り以降、鮫川校の駐輪場につるされ、天日干しにされた大豆たちは、その状態もよく、すでにいくつか粒が落ち始めている状況でした(下写真10月25日)。 

  

 

 生徒たちは、竹竿からはずされた大豆をブルーシートの上に持ち込み、木の棒で茎ごと叩いていきます。その衝撃で大豆が「さや」からはじけ出ます。はじけ出た大豆をみんなで拾い集めます。叩くたびにおもしろいように大豆が「さや」から飛び出るので、生徒たちの歓声が止みません(下写真)。

  

 

 はじけ出た大豆たちは、一度カゴに集められます。しかしこの状態では、まだ土や枯れ葉などの異物が混じっています。そこで登場するのが、鈴木様所有の「唐箕(とうみ)」です。この「唐箕(とうみ)」は、江戸時代後期の農機具として歴史の教科書にも紹介される道具です(下写真)。大豆を入れ、ハンドルを回すと風の力で大豆とそうでないものがうまく分けられていきます。生徒たちは「もっとゆっくり回すといいよ」とか「もう一回、回してみよう」といった声をかけ合いながら、選別作業を進めていきました。

   

 大いに盛り上がった脱粒作業の後は、乾燥、選別を経て、いよいよ加工作業へと進んでいきます。小欄でもその様子をお知らせしたいと思います。

 春からさまざまな形でご指導、ご支援いただいた鈴木様ですが、大豆の栽培について教えていただくのは今日が最後となります。収穫した大豆の加工や、これまで学習してきたことのまとめを通して、少しでも鈴木様にご恩返しができれば、と考えています。半年以上にわたりご指導いただきました鈴木様に、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。

 

にっこり あの戦場カメラマンが鮫川校にいらっしゃいました

 地域の皆様を始め、関係各方面の皆様方のご支援、ご尽力のお陰をもちまして、鮫川校は今年、創立70周年を迎えることができました。これを記念して、11月9日(金)に戦場カメラマンの渡部陽一さんを講師にお迎えした記念行事を開催しました。

 渡部さんの講演に先立ち、鮫川村副村長の白坂利幸様、同窓会長の鷺野谷弘行様からお祝いの言葉を頂きました。それらの言葉を受けて、生徒会長の佐藤心治君は「伝統を引き継ぎつつ、自分たちの未来を新たに切り拓いていきます」と決意を表明していました。

 講演は、テレビでおなじみの、あのゆっくりとした、とても聞き取りやすい話し方で進められました。渡部さんは講演の中で、「なぜ自分は戦場カメラマンになったのか」「戦争が起こってしまうのはなぜなのか」について、写真や映像を用いながら、身振り手振りを交えて、熱く語ってくださいました。質疑応答の中では、「戦場での危機管理はどのように行われるべきか」について、自らの体験にもとづいて話してくださいました。

 一時間にわたる講演の最後に、渡部さんは生徒たちに対して、「どんどん外国に飛び出して、世界中の声を自分で聞いてほしい。それが今後の勉強や仕事、スポーツ等の支えになる。安全第一で世界に飛び出して欲しい」と語りかけてくださいました。この言葉は、この国の未来を担う生徒たちにとって、大きな指針となりました。

  

 

生徒たちも、お客様の受付などを担当しました。「うまくできるか不安です」と漏らしていた生徒も、徐々に立派な対応ができるようになっていきました。

   

表情豊かに、身振り手振りを交えて熱く語る渡部陽一さんの姿に、皆聴き入りました。

お礼の言葉をお伝えするとともに、花束を贈呈しました。

 

行事終了後にまさかの展開!渡部さんのご厚意により、全校生徒と一緒に記念撮影が行われました。破顔一笑の一枚。渡部さん、ありがとうございました。

 

 本日の行事は、「鮫川校振興会」並びに「鮫川校同窓会」のご支援の元、開催することができました。「鮫川校振興会」は、地元鮫川村が鮫川校の教育活動を支援するために設置してくださっている後援団体です。今回の行事は、鮫川村の皆様のご支援がなければ実現しませんでした。講師の渡部陽一さんはもとより、ご臨席くださいました皆様、鮫川村の皆様に、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。

会議・研修 自殺防止講話を開催しました

 11月7日(水)の5、6校時、福島県精神保健福祉センターの所長でいらっしゃる畑哲信様を講師に迎え、自殺防止講話を開催しました。

 5校時目には、畑先生から「人生のリスクに備える」と題して、肉体的、精神的なストレスと「うつ」についてお話しいただくとともに、自殺者の推移や性差、性差が生じる背景、国別の自殺者数、若者の死亡理由に占める自殺の割合、自殺の理由(心の病気を含む)、自殺に至る心理等についてご説明いただきました。

 その中で畑先生は、「社会の中で互いに助け合うこと」が重要であること、「相談すること」によって得られるものが多いこと、普段から「相談にのること」はやっていること等について強調していらっしゃいました。

 また、「相談にのる」際のポイントについて具体例を交えてお話しいただいた際には、生徒から共感の声が笑顔とともに漏れていました。

 併せて相談されやすい「相談モード(好ましい聞き方、好ましくない聞き方)」についても、姿勢、態度、あいづちの視点から具体的に教えていただきました。

 講義の後半では、相談を受けた際のポイントとして、「答えを出すことが正解とは限らない」こと、「解決だけが目的ではない」こと、「自分一人で抱え込まず適切な支援者につなぐことが大切である」ことについても教えていただきました。「どうしたの?」と声をかけるだけでも十分であること、気持ちを受け止めるだけで十分であることについて学んだ生徒たちからは、心なしか胸をなで下ろした空気が漂ってきました。

 講義の最後に畑先生は、

 「相談にのる」ことは「他者を尊重する」ことになる。

 「他者を尊重する」ことは「自分を尊重する」ことにつながる。

とお話し下さいました。

 生徒たちには、この言葉をずっと覚えていて欲しい、と思います。

 

 6校時目には、臨床心理士の方々から、「好ましい聞き方」について体験を交えて教えていただきました。生徒たちは、はにかみながらも、懸命に「好ましい聞き方」について、練習をしていました。

 

 お忙しい中、遠路鮫川までお越し下さいました畑所長様をはじめとする県精神保健福祉センターの職員の皆様、演習を進行していただきました臨床心理士の皆様方に、この場をお借りして御礼申し上げます。

修学旅行日記52 解団式

 新大阪駅を13時過ぎに出発した一行は、予定通り17時半過ぎに新白河駅に到着しました。

 白河近郊在住者とはここでお別れです。

 地元っ子たちは、バスで棚倉駅に向かいます。

 3泊4日の長旅、本当にお疲れ様でした。

 家に着くまでが修学旅行。

 皆さん、無事に帰ってくださいよ。

にっこり 遠足、第一学年はいわき市小名浜へ

 2年生の修学旅行最終日にあたる10月26日(金)、1・3年生は遠足に出かけました。

 1年生は、震災・津波被害からの復興状況や、大型商業施設の防災体制等について学ぶことを目的に、鮫川村に隣接するいわき市の小名浜地区へ出かけました。

 小名浜港湾地区の石油備蓄タンクを通り過ぎた一行は、はじめにアクアマリンふくしまを見学しました。アクアマリンふくしまは、東北最大級の体験型水族館で、東日本大震災の折には津波により大きな被害を受けましたが、現在は震災前と変わらぬ規模で、そしていわき市沿岸部の観光の目玉として営業しています。常設の展示のほか、今回はフェネックなどの小動物の展示もあり、生徒は皆足を止めてそれらに見入っていました。

 アクアマリンふくしまの後は、イオンモール小名浜を訪ねました。イオンモール小名浜は、地域の防災拠点としての機能を備えた商業施設で、津波にさらされた港湾地区の一角に今年6月に竣工した施設です。今回は特別に、ゼネラルマネージャーの鈴木様より、イオンモール小名浜の防災拠点施設としてのはたらきについてご講義いただきました。生徒は鈴木様の話に耳を傾けながら、防災の大切さについて改めて理解を深めていました。

 イオンモールでの講義の後は、小名浜地域のシンボルであるマリンタワーに登りました。普段、海とは無縁の生活をしている生徒たちは、沿岸部の風景を目に焼き付けて帰路につきました。
 
 「防災」や「地域経済の活性化」など、教科書にはよく出てくる言葉ですが、それらを実際に五感を通して学ぶことにより、生徒たちはより自分自身の課題としてとらえることができたのではないかと思います。今回の体験を今後の学びにつなげていってくれることを願っています。

 ご多忙の中、我々のために貴重な時間を割いてくださいましたイオンモール小名浜の鈴木様をはじめ関係者の皆様、見学させていただきました各施設の皆様方に、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。

 

   

出張・旅行 修学旅行日記51 間もなくフィナーレ

 3泊4日の修学旅行も間もなく終わりを迎えます。

 大きく体調を崩す生徒がいなかったことが、最大のお土産です。

 保護者の皆様、鮫川校のバックアップスタッフの皆さん、ご協力ありがとうございました。

 引率のお二人の先生、添乗員のSさん、本当にお疲れさまでした。

 そして、驚くほど友達思いで、驚くほど大人の振るまいができた生徒諸君にも、心から感謝の言葉を贈ります。

 ありがとう。

 月曜日から、またよろしく。

出張・旅行 修学旅行日記50 新大阪発

 新大阪始発の臨時列車のため、大荷物も問題なく棚に収納できました。

 荷物の収納に限らず、この修学旅行期間中、背の高い生徒、腕力、体力に自信のある生徒が、いろんな場面で他の生徒のフォローをしてくれました。

 おかげで、気持ちよく引率ができました。

 一見当たり前に見えるこの光景に、スペシャルサンクスです。

 京都から他校の修学旅行団が乗ってきたため、「貸切」状態は一駅区間だけでした。

  

晴れ 修学旅行日記49 道頓堀にて

 最後の自由時間。

 帰りの新幹線の中でしっかりお弁当を食べるのに、生徒の皆さんは、たこ焼き屋さんへまっしぐら。

 いろんなお店の、いろんな味を、仲間とシェアしながら食べました。

 中にはなぜかゲームセンターに出向き、景品を山ほどゲットしてきた者も。

 ちょいとお尋ねしますが、その荷物、どうなさるおつもり?

     

  

星 修学旅行日記46 宿舎に着きました

 やっとの思いで宿舎に着きました。

 ロビーで荷物の送り方の説明を受けますが、情報が頭に留まりません。

 全員、ヘロヘロです。

 これから部屋に入って、荷造りとお風呂。

 23時消灯は難しそうです。

 最終日の夜は、仲間とゲーム等で盛り上がる、気力も、体力も、時間もなさそうです。

 

電車 修学旅行日記45 電車で大阪駅に向かいます

 宿舎は大阪駅の近く。

 オール徒歩でホテルに向かいます。

 日中は暑かったため、半袖で出かけた生徒も、夕方以降の気温の低下に耐えきれず、キャラクターのブランケットを買いました。

  

  

にっこり 大豆、大豊作です

  鮫川村在住の農業の名人、鈴木寛重さんの指導を仰ぎながら進めている第一学年の「大豆栽培」が、ついに収穫の時を迎えました。大きさ、形ともに立派な大豆がこぼれんばかりに実り、昨年以上の大豊作となりました。

 生徒たちは鈴木さんの指導のもと、手作業で大豆を根こそぎ抜いていきます。葉が枯れた大豆は、あまり力を入れなくとも根から抜けていきます。「抜けた!」「豆がこぼれた!」等、作業の途中にはあらちこちらで歓声があがりました。

 大豆の隣で栽培していたサツマイモも一緒に収穫しました。植えた時からは想像もできないような大きさに育ったサツマイモは、近々焼き芋となって生徒の胃袋へ収まる予定です。

 収穫した大豆は、この後二週間ほど乾燥させます。その後粒を取り出す「脱粒」、良い粒を選ぶ「選別」などの作業を経て、豆菓子等へ姿を変えていきます。小欄ではこの後の作業の様子を引き続き紹介していきます。

 

   大豆畑の様子。

   収穫、運搬。

  生徒たち、芋を掘る。そして学校へ凱旋。

   大豆は竹竿につるして乾燥させます。